> ## Documentation Index
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# Skill

> 繰り返す仕事を、再利用できる形にまとめたもの

Skill は、Digital Worker が必要になったときに読み込む、手順と資料と実行コードの詰め合わせです。あらゆる業務を Instructions に詰め込む代わりに、繰り返す部分を Skill に切り出し、ちょうどよい場面で Digital Worker に取り出させます。

![Agent の Skill 画面](https://mintcdn.com/fpt-15dbd015/gDW0AWl75k3m2kQW/images/eos/ja_agent_skills.jpg?fit=max\&auto=format\&n=gDW0AWl75k3m2kQW\&q=85\&s=bdeb00e7c3c6019d4f80de8c41b771fd)

## Skill は 2 種類

| 種類 | 意味 |
| - | - |
| **Digital Worker 専用の Skill** | この Digital Worker だけが使う。多くはアシスタントが構築中に作る |
| **ワークスペースの Skill** | 複数の Digital Worker で共有し、**ワークスペースの Skill を接続** で取り付ける |

Skill にはバージョン番号と有効 / 無効の状態、そして使っている Digital Worker の数が表示されます。

## システムスキル (built-in)

> [!NOTE]
>
> [Digital Worker の機能](https://docs-eos.fpt.ai/eos/ja/agent-capabilities.md) とは別ものです。システムスキルは Skill 画面にある書類処理のスキル (PDF、Word、Excel、PowerPoint) で、Digital Worker の機能はプラットフォームが備える 10 個の基本機能 (長期メモリ、ウェブ検索、コード実行など) です。後者は Instructions 画面の右カラム、詳細設定 から切り替えます。

自分で書いた Skill のほかに、どの Digital Worker にもプラットフォームが用意した **標準機能** が付いています。ファイルの読み取りと、PDF、Word、Excel、PowerPoint の扱い、それに画面を作るときのデザインの手引きです。どれを残し、どれを切るかはビルダーが決めます。Digital Worker に必要な仕事だけをさせるためです。

![Agent の標準機能を有効または無効にする](https://mintcdn.com/fpt-15dbd015/gDW0AWl75k3m2kQW/images/eos/ja_builtin_skills.jpg?fit=max\&auto=format\&n=gDW0AWl75k3m2kQW\&q=85\&s=cc2c9c862f49654eea810044ec4deaf2)

### 一覧の開き方

**1. スキルの画面を開く**

Digital Worker を開き、**ビルド** 画面の左の列で **スキル** を選びます。インストラクション画面の右側にある **設定** の列にも標準機能がいくつか並び、それぞれスイッチが付いています。**すべて表示** をクリックすると全部が開きます。

**2. システムのタブを選ぶ**

スキルの一覧には 4 つのタブがあります。**すべて**、**Digital Worker専用**、**接続済み**、**システム**。標準機能は最後のタブにあり、各カードに **システム** のラベルが付きます。

### それぞれのシステムスキル

| 機能 | Digital Worker にできること |
| - | - |
| `file-reading` | 利用者がアップロードしたファイルを読みます。振り分け役で、ファイルの種類を見て適切なツールを選びます。やみくもに開くことはありません |
| `pdf` | PDF の読み取り、抽出、分割、結合、回転、透かし、フォーム入力、OCR |
| `docx` | Word ファイル (.docx, .doc) の読み取りと作成 |
| `xlsx` | Excel の表計算ファイル (.xlsx, .xls, .csv) の読み取りと作成 |
| `pptx` | PowerPoint の資料 (.pptx, .potx) の読み取りと作成 |
| `frontend-design` | Digital Worker が画面を作ったり HTML を出力したりするときのデザインの手引き |

### 有効と無効を切り替える

カードの右上にスイッチがあります。倒せばそれで終わりで、別に保存する操作はありません。有効なカードには **有効** と表示されます。

無効にすると、Instructions に何と書かれていても Digital Worker はその機能を呼べなくなります。`pptx` を切れば資料は作れず、無理に作ろうとせず「できません」とはっきり伝えます。

> [!TIP]
>
> 使わない機能を切ると Digital Worker の迷いが減ります。SharePoint の規程を調べるだけの Digital Worker に `pptx` や `frontend-design` は要りません。この 2 つを外せば、ツールを選ぶときの判断がそれだけ軽くなります。

> [!NOTE]
>
> 標準機能は削除できません。有効と無効の切り替えだけです。自分で作った Skill の枠を奪うこともありません。1 つの Digital Worker が、専用の Skill、ワークスペースの Skill、標準機能をすべて同時に持てます。

### 設定はバージョンごとに残ります

スイッチを倒して変わるのは Digital Worker の **下書き** だけです。実際の利用者に応対している Digital Worker は、公開済みのバージョンに記録された機能の組み合わせのまま動き続けます。新しいバージョンを公開するまでは変わりません。

つまりバージョンごとに、標準機能の組み合わせが記録されます。以前のバージョンに戻せば、そのバージョンの組み合わせも一緒に戻ります。

> [!WARNING]
>
> 機能を切ったまま公開を忘れると、デプロイチャネルの Digital Worker はその機能を使い続けます。変更したら **公開** のダイアログを開き、**変更点** の一覧を読んでからリリースしてください。

## Digital Worker に Skill を追加する

* **Skill を作成** - この Digital Worker だけのために新しく書く。
* **ワークスペースの Skill を接続** - ワークスペースにすでにあるものを取り込む。
* **アシスタントに頼む** - 繰り返している作業を説明すると、それに合う Skill を提案してくれるので、承認します。

## Console の Skill 一覧

Digital Worker の Skill 画面は 4 つのタブに分かれ、それぞれ件数が付きます。**すべて**、**デジタルワーカー専用**、**接続済み**、**システム** です。下の検索ボックスで名前を絞り込めます。

![共有スキルの操作メニューを開いた Skill 一覧](https://mintcdn.com/fpt-15dbd015/38Dm9D-hll-psE1A/images/eos/ja_skills_catalog.jpg?fit=max\&auto=format\&n=38Dm9D-hll-psE1A\&q=85\&s=be483c5f8ef547215492a9f48ab3749a)

スキルカードの ⋯ メニューには 3 つの操作があります。

| 操作 | 結果 |
| - | - |
| **編集** | スキルを編集するフォームを開きます |
| **共有** | ワークスペース全体で使えるようにします |
| **削除** | スキルを完全に削除します。共有済みのものも含みます |

> [!WARNING]
>
> 共有済みのスキルを削除すると、それを使っているすべての Digital Worker に影響します。迷うときは、まずカードのトグルをオフにして様子を見てください。

### 過去のバージョンを直接編集する

画面上部のバージョンセレクターで公開済みのバージョンを開き、そのままスキルのオン・オフや追加ができます。Guardrail も同じように操作できます。

## Skill の編集、削除、無効化

**1. Skill を編集する**

一覧の Skill カードをクリックするとフォームが開きます。名前、説明、Skill の種類、アイコンを変えられるほか、SKILL.md のファイルツリーと同梱物を確認できます。ほかの Digital Worker が使っている Skill のときは、Console が先に警告します。「この Skill は N 個の Digital Worker が使用しています。変更はすべてに影響します。」

![Skill の編集ダイアログ](https://mintcdn.com/fpt-15dbd015/38Dm9D-hll-psE1A/images/eos/ja_skill_edit_modal.jpg?fit=max\&auto=format\&n=38Dm9D-hll-psE1A\&q=85\&s=8492ff957e81e05e1d75035992587ed2)

**2. Digital Worker から Skill を外す**

Skill 名の横のゴミ箱アイコンをクリックします。Digital Worker 専用の Skill は、外すとそのまま削除されます。ワークスペースの Skill は、ここで外してもこの Digital Worker との紐づけが切れるだけで、本体はワークスペースに残り、ほかの Digital Worker は使い続けます。

![Skill の削除メニュー](https://mintcdn.com/fpt-15dbd015/38Dm9D-hll-psE1A/images/eos/ja_skill_delete_menu.jpg?fit=max\&auto=format\&n=38Dm9D-hll-psE1A\&q=85\&s=602b1dad9664f6d7714087f1f3a95c5c)

**3. Skill を有効 / 無効にする**

ワークスペースの Skill だけの操作です。リソース > スキル で対象の Skill を探し、有効のスイッチを切ります。切ると、その Skill を付けている **すべて** の Digital Worker で使えなくなります。設定を捨てずに一時停止したいときに使ってください。

![Skill のスイッチ](https://mintcdn.com/fpt-15dbd015/yhT-aC3NcFx2zuLF/images/eos/ja_skill_workspace.jpg?fit=max\&auto=format\&n=yhT-aC3NcFx2zuLF\&q=85\&s=2e1432fdfea1e6f967e44aa2e2202c82)

> [!NOTE]
>
> Digital Worker 専用の Skill、つまり Digital Worker を作る流れの中で生まれた Skill には、有効 / 無効のスイッチがありません。編集するか、削除するかのどちらかです。

## ファイルから Skill をアップロードする

フォームに書き起こす代わりに、よそで用意した Skill をアップロードできます。Console の外で書いたもの、チーム間でやり取りしているもの、git で管理しているものに便利です。受け付ける形式は **.md**、**.zip**、**.skill** の 3 つです(`.skill` は拡張子を変えただけの zip です)。

### .md - 手順だけ

添付物のない、文章だけの手引きに使います。ファイルの先頭は `---` 2 行で挟んだ YAML ブロックで始まる必要があります。

```yaml SKILL.md theme={null}
---
name: email-triage
description: Use when the user asks to process the inbox - classify, label, summarize emails and propose actions. Trigger words: classify email, process inbox, triage inbox.
version: 1.0.0
---

# Email triage and summary

The repeatable process for working through the inbox: classify, label, summarise...
```

| 項目 | 必須 | 書き方 |
| - | - | - |
| `name` | はい | 小文字とハイフン区切り。ファイル名やパッケージのルートフォルダ名と揃えるのが無難 |
| `description` | はい | 「どんなときにこの Skill を使うか」に 1 文で答える。モデルはこの行だけを読んで呼び出すかどうかを決めるので、きっかけになる言葉を入れる |
| `version` | 推奨 | `1.0.0` の形式。Console が Skill カードに表示する |

YAML ブロックから下は Markdown の手引き本体です。Skill が起動したあと、Digital Worker が読んで従う部分です。

### .zip / .skill - 資料付きの Skill

参考資料や実行コード、テンプレートが要る Skill は、まとめて zip にします。システムが強制する決まりは 1 つだけ、**パッケージの直下に** `SKILL.md` **があること** です。残りの並べ方は自由ですが、次の構成にしておくと Digital Worker が迷いません。

```text theme={null}
debt-reconciliation/
├── SKILL.md                  # 必須 - YAML と主要な手順
├── references/               # 参考資料。必要になったときだけ開く
│   ├── matching-rules.md
│   └── error-codes.md
├── scripts/                  # 実行コード
│   ├── reconcile.py
│   └── export_excel.py
└── assets/                   # テンプレートと出力の雛形
    ├── report-template.html
    └── company-logo.png
```

アップロードしたあと Skill を開くと、`SKILL.md` の隣にパッケージ内のファイル一覧が並び、中身の表示とパッケージのダウンロードができます。

### パッケージはすべての形式のファイルを保持します

.zip や .skill のパッケージをアップロードしても、形式によって中身がふるい落とされることはありません。Digital Worker はパッケージに同梱されたバイナリファイルも読めるので、Excel のテンプレート、PDF、図版、サンプルデータを持たせて実行中に使わせられます。

![Skill パッケージのアップロード](https://mintcdn.com/fpt-15dbd015/38Dm9D-hll-psE1A/images/eos/ja_skill_upload.jpg?fit=max\&auto=format\&n=38Dm9D-hll-psE1A\&q=85\&s=dee1911bd94f39ad89023c094d618232)

アップロード時のファイル要件は次のとおりです。

| 形式 | 条件 |
| - | - |
| .md | YAML に name と description があること |
| .zip または .skill | SKILL.md を含むこと |

> [!NOTE]
>
> .skill は拡張子を変えただけの zip なので、梱包の仕方は .zip とまったく同じです。

> [!TIP]
>
> 資料は目的ごとのサブフォルダに入れ、SKILL.md から指し示してください。Digital Worker は必要になったときだけファイルを開くので、整理されたパッケージほど速く、間違いも減ります。

### なぜ SKILL.md に全部書かずに分けるのか

Digital Worker は実行のたびにパッケージ全体を文脈に読み込むわけではありません。3 段階で読みます。

**1. description を読む**

description の行は常に文脈に入っています。Digital Worker はこれを見て、いまの依頼にこの Skill が要るかどうかを判断します。

**2. SKILL.md を読み込む**

Skill が起動すると、SKILL.md の手順一式が読み込まれます。

**3. 同梱ファイルは必要になってから開く**

references/、scripts/、assets/ の中身は、SKILL.md が指し示したときだけ読み込まれたり実行されたりします。

数百ページの規程を抱えた Skill でも、Digital Worker が実際に必要とするまで文脈を消費しないのはこのためです。目安として、`SKILL.md` は短く保ち(手順、止まる条件、詳細への道筋)、長い資料は `references/` に押し出してください。

### 例: 債権照合のパッケージ

毎月末、経理は銀行の取引明細を SharePoint 上の債権管理表と突き合わせ、部門長向けのレポートを作ります。手順は決まっていますが、工程が多く、長い照合ルール表に頼っています。パッケージにするとこうなります。

| パッケージ内のファイル | 中身 |
| - | - |
| `SKILL.md` | 6 つの工程、どこで利用者に確認を取るか、下の 3 ファイルへの道筋 |
| `references/matching-rules.md` | 照合ルールの表と、無視してよい誤差のしきい値 |
| `scripts/reconcile.py` | 両方のデータを読み、突き合わせ、差分の一覧を返す |
| `assets/report-template.html` | Digital Worker が埋めるレポートの雛形 |

経理担当が「8 月の債権を照合して」と打つと、Digital Worker は `description` からそれと気づき、`SKILL.md` を読み込み、`reconcile.py` を実行し、不一致にぶつかったときだけ `matching-rules.md` を開き、`report-template.html` からレポートを組み立てます。

> [!NOTE]
>
> Skill の名前は小文字とハイフン区切りにし(`email-triage`、`debt-reconciliation`)、zip の中のルートフォルダ名と揃えてください。空白や濁点を含む名前は、Digital Worker が Skill を呼び出すときに壊れやすくなります。

> [!NOTE]
>
> 手順がはっきりしていて、繰り返し使われる仕事ほど Skill に切り出す価値があります。定例レポートの要約や受信メールの仕分けなどです。一度きりの作業は Instructions に置いたままのほうがすっきりします。


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